我が国は、戦後、民主主義国家として、島国という地理的要因や単一民族という歴史的要因を生かし、そして日本文化の伝統を尊重する流れの中で、経済の発展を基盤に、現在の繁栄を築き上げてきました。その根底には、安定した治安の維持がありました。ひところは“世界一安全な国日本”そして“水と空気と安全はタダ”と揶揄されるほど安全・安心な国でした。しかし、国際化の流れや情報通信の発展に伴う匿名性の拡大、また、地域における連帯感の希薄化や、交通網の発展に伴う広域化の流れ等により、体感治安の悪化が生じてきました。
申すまでもなく、その国の発展は、治安の安定が不可欠です。我が国が、今後とも発展を継続していくためには、何よりも治安対策に万全を期すことが求められます。その対策を顧みるとき、“街の安全はまず自分たちが守る”という、国民参加を基盤にした司法制度の改革等、各種対策が進められているところです。中でも平成21年5月までに発足する裁判員制度は、治安対策の要とも言える改革であり、制度のスムーズにして順調な基盤確立が望まれるところです。
翻って、裁判員制度の中で、死刑の量刑に迫る裁判への参加は、国民にとって極めて重責であり、その裁判過程で、死因等を理解する困難性はまた大きな悩みと思われます。事実を解明するための法医学の理解は、一朝一夕に叶うものではなく、他方、短時間に裁判を進行していくことを考えるならば、いかに死因等を判りやすく説明するかが重要な問題となります。その対策として、法医学の知識を有する者が、コンピューターグラフィック(以下CG)を作成して、リアルに表現することが最も判り易いと考えられます。基よりCG表現については、極めてパソコン知識と技術が求められるところであります。従って、法医学担当者においても、誰もが容易に作成できるという分野ではありません。加えて、事実の解明という責務において、中立性も強く求められるところであり、そのことから導かれる非営利性の活動基盤にも配意しなければなりません。さらに犯罪被害者等の人権に係わる分野であるところから、情報管理等のセキュリティについて十分に確保しなければならないところです。
このような趣旨により、我が国の治安対策の一面における、裁判員制度確立の中で、極めて専門的技術力が求められる部分において、事実の解明のため、中立かつ非営利性を保ち、CG作成の役割を担い、よって社会に貢献することが、国民として果たすべき務めと考えNPO法人の設立に至りました。
国民の生命・身体・財産を護る警察及び司法機関並びに日本法医学会と協働して犯罪発生時の現場CG(三次元映像による現場再現及び分析)及び人体損傷CG(損傷部位を三次元映像によりリアルに表現)を早期に作成して、事件解決に向けた資料及び公判対策資料として提供するとともに、犯罪抑止対策用CG作成により、国民が安全そして安心して暮らせる街づくりのために寄与することを目的とする。
「特定非営利活動法人法医学CGプロジェクトセンター」入会ご案内
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、我々のそれぞれの営みの発展及び幸せな人生を求める根幹には、国家の揺るぎない治安の安定が求められます。
昨今の治安情勢を鑑みるとひところの「世界一安全な国日本」の神話が崩壊しつつある中、 司法制度改革の下、各種対策が講じられておりますが、必ずしも十分な成果に結びついているとは言えない状況にあると存じます。
そのような中で、平成21年5月からは、国民参加の「裁判員裁判制度」が始まります。
死刑の量刑に迫る裁判への参加は、国民にとって極めて重責であり、とりわけ事実の判断に欠かせない死因の理解については、袚害状況を的確に把握することが肝要と存じます。 そのためには、死因の説明について、判り易くリアルに示す、コンピューターグラフィック(以下「CG」と呼称)等を用いて表現していただくことが、裁判員にとって法医学分野を理解するための要諦と存じます。しかしながら、死因説明のためのCG作成については、極めて専門的知識と組織作りが求められるところです。
このような状況下において、我々は裁判員裁判制度の中で、法医学CG作成を通して貢献致したく、同分野に関係する有識者を中心とするプロジェクトセンターを構築することとし、この度特定非営利活動法人として「特定非営利活動法人法医学CGプロジェクトセンター」を設立致しました。
つきましては、誠に恐縮に存じますが、上記設立趣旨を是非ともご理解いただきまして、皆様のご支援を賜りたく存じます。何卒ご協力頂けますようよろしくお願い申し上げます。
理事長
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田中 豊明 Tanaka Toyoaki 株式会社東京ベイサービス代表取締役・宙の会 参与 |
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理事
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相磯 貞和 Aiso Sadakazu 慶應義墊大学医学部解剖学教授 |
理事
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土田 猛 Tsuchida Takeshi 元警視厅成城警察署長・宙の会 特別参与 |
理事
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馬場 美年子 Baba Mineko 慶應義塾大学医学部総合医科学研究センター |
理事
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鈴木 直樹 Suzuki Naoki 東京慈恵医科大学教授、総合医科学研究センター・高次元医用画像工学研究所々長 |
理事
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武市 智行 Takeichi Tomoyuki 株式会社トリニティシステム代表取締役会長 |
理事
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林 元徳 Hayashi Motonori 株式会社トリニティーセキュリティーシステムズ代表取締役社長 |
理事
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高沖 英二 Takaoki Eiji 株式会社メタ・コーポレーション・ジャパン代表取締役 |
理事
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照井 康平 Terui Kouhei 株式会社セキュリティハウス代表取締役 |
理事
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服部 麻木 Hattori Asaki 東京慈恵会医科大学 高次元医用画像工学研究所 |
理事
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三井 暁 Mitsui Satoru 株式会社座敷グループ代表取締役 |
監事
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小佐田 秀志 Osada syuzi 行政書士・社会労務士 |
顧問
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野沢 太三 Nozawa Daizou 元法務大臣、社団法人日中科学技術文化センター会長 |
顧問
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平良木 登規男 Hiranogi Tokio 元札幌高裁判事、大東文化大学法科大学院教授 |
名称 | 特定非営利活動法人 法医学CGプロジェクトセンター |
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英文名称 | MEDICAL COMPUTER GRAPHIC PROJECT CENTER |
路称 | MCG |
設立 | 2008年5月12日 |
主たる事務所 | 東京都千代田区神田駿河台3丁目1番1号 大雅ビル7階 |
従たる事務所 | 東京都新宿区信濃町35番地 慶應義塾大学医学部DMC内 |
TEL | 03-3292-4141 |
FAX | 03-3292-4242 |
裁判員裁判制度に向け、死因等事実解明の為の鑑定書添付写真に替る、コンピューターグラフィック(CG)映像表現に向け、「法医学CGソフト開発プロジェクトチーム」の任意団体を結成
「法医学CGソフト開発プロジェクトチーム」を発展的にNPO法人として活動するため、「NPO法人・法医学CGプロジェクトセンター」設立に向けた準備を開始
NPO法人設立に向けた準備総会を開催
東京都にNPO法人設立の為の申請
東京都知事から「NPO法人・法医学CGプロジェクトセンター」の認証
NPO法人設立登記完了
具体的活動推進のため、第一回理事会開催
活動方針に対する意思統一のため、第一回臨時総会開催
「NPO法人・法医学CGプロジェクトセンター」設立記念式典開催
NPO法人活動支援に伴う、CT映像からの三次元化表現活用成果の東京地裁における裁判実例が新聞報道
「児童虐待防止推進月間」キャンペーンに協賛。
東京都千代田区神田駿河台3丁目1番1号 大雅ビル7階
TEL.03-3292-4141